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【はじめてのweb広告】第4回 web広告「PV(page view)とは」

本記事では、webメディアを運営する際に必要不可欠となる『PV』について概要や要点を解説しています。

1. PVとは

「PV(Page View)」とは、あるページ(HTML1ページ)が読み込まれた回数のことです。

アクセス数やユーザー数とは無関係で、ページが表示された回数を表します。同じユーザーが同じページを再度閲覧した場合、PV数が新しくカウントされます。

しかしPVが多い=来訪者が多い、とは必ずしも言えるわけではありません。PVはタグが読み込まれた数でしかないため、例えば同一ユーザーが1ヶ月のうちに何回も見に来た場合や、サイトの中を何十ページも閲覧した場合などには、その全てがカウントされています。

PVは、webメディアにとって非常に分かりやすい指標で、頻繁に耳にすると思います。一般的にPVが大きいほど有名で、人気もあり、したがって広告を始めとした収益も大きくなります。

一方で、ページが何回読み込まれているか(どれだけのコンテンツが読まれているか)、ページ当たりどれだけの価値を生み出しているのか(RPM)といった見方では重要視されます。

2. PVを確認する方法

PV数はPV計測用のタグが読み込まれた回数を専用のツールで計測されます。PVの取得は簡単で、お好きな事業者と契約し、計測タグをウェブサイトに掲載するだけです。

計測タグ掲載時のポイントは以下です。

1.計測の必要がある全てのページに抜けもれなく掲載する
2.ページに直接掲載ではなく、CMSなどの管理機能を使って掲載する
3.重複掲載をしないように注意する

PVは、極論を言うと計測タグが読み込まれた数を数えているだけですので、タグを掲載していないページがあれば当然PVとしては減ってしまいます。

この計測タグで、「ユーザーがどこから来訪したのか?」「どのくらいの時間滞在したのか」といったサイトの分析に必須といえる指標も取得するため、全てのページに掲載をおすすめします。

2-1. Google アナリティクス

自社サイトのPV数を確認するためには、アクセス分析を行う必要があります。このアクセス分解は、「Google アナリティクス」を使用することが通常です。

「Google アナリティクス」以外でも、アクセス分析できるツールはありますが、ここでは「Google アナリティクス」によるPV数の確認方法について解説して行きます。

まずは、Google アナリティクスが発行するトラッキングコードを該当ページに埋め込みます。

【サイト全体の場合】
Google アナリティクスの管理画面から「ユーザ>概要」を選択します。

【各ページの場合】
Google アナリティクスの管理画面から「行動>サイトコンテンツ>すべてのページ」を選択します。

3. PV数を上げる方法

「PV」という単語についてご理解いただけたでしょうか。単語を理解した後は、次は「PV数をどうやって上げるのか」を考えると思います。

具体的な対策は以下の4つです。

・SEO対策
・内部リンクの最適化
・SNSによる拡散
・広告を出稿

3-1. SEO対策

SEO対策とは、検索エンジン最適化のことを指します。検索エンジン最適化とは、SEO対策をしたサイトを、ユーザーが目に留まりやすい検索結果の上位に表示させます。SEO対策によってサイトが検索上位に表示されると、PV数の増加につながります。

3-2. 内部リンクの最適化

内部リンクとは、関連性の高いページをサイト内や記事内などに掲載することで、サイト内のページを回遊させることを指します。回遊率を上げるためには関連のあるページのリンクを載せることが重要です。

3-3. SNSによる拡散

近年、SNSの拡散力は世界中で大きな影響力を与えています。拡散力の高いSNSを駆使して、PV数を獲得することも1つの方法です。

3-4. 広告を出稿

広告を出稿することで、サイトのPV数を増やすことが可能です。広告はSNSやアプリなど様々な場所に掲載可能です。しかし、広告の質も重要となってきます。ユーザーが興味を持つことが出来ない広告であれば、広告を出稿したとしてもPV数には繋がらずにコストがかかるだけとなってしまうリスクもあります。

4. 様々な視点から見るPV

PVを広告主、媒体社、プラットフォーマー(プログラマティック)の様々な視点から分析します。

4-1. 広告主

そのサイトの規模感を掴む程度の役割です。PVが多いサイトはやはり知名度が高いため、いわゆる「著名なサイトに出稿したい」といった場合には重要視されます。知っているから出稿したい、という要望は確かに存在します。
一般的にはPV単体で評価されるというよりも他の指標と組み合わせて判断材料とされています。

web広告の主流が純広告だったころ、PVの多いサイトは代理店によって収集され、「メディアガイド(媒体資料)」などと言ったカタログ形式で流通していました。このガイドに載っていれば、広告枠が売れていくという時代の話です。

4-2. Webメディア

webメディア内では「最も重視されてきた指標の一つ」と言っても過言ではないかもしれません。サイト担当者に与えられるミッションや目標としてもよく聞きます。それだけに、PVの仕組みや考え方を知ることは、達成に大きく近づくと思われます。

最近ではPVの曖昧さやその他の指標の台頭もあり、目標値としては副次的なものとなってきています。かつては前項のように、最重要指標で間違いなかったのですが、時代が変わりました。

4-3. プラットフォーマー(プログラマティック)

価値がない、と言ってはいいすぎかもしれませんが、そこまでPVを重視していない、とは言えると思います。もちろん、広告配信先の選定における検討材料には変わりませんが、一度取引が始まってしまえばPVを気にするケースは少ないです。理由は、プラットフォーマーにとっては送られてきた(良質な)リクエストがすべて、だからです。

5. まとめ

見てきたとおり、PVは「データとして取得」するにも関わらず、扱われ方がとても曖昧で幅広い指標です。PV同様、似たような曖昧さを持つ用語や指標はたくさんあります。それらに慣れる意味も含めて、PVについて知っていただければと思います。

PVは、PVだけを計測して一喜一憂する時代から、ツールやハードの進化に伴って「PVにおけるユニークな来訪者数(UU)」や「PVにおける直帰率」のようなアクセス解析に発展していきました。現在では、それらアクセス解析の指標とセットで使われています。

PVは、正しくまっとうに増やすことでサイトを成長させられます。手法も様々で、コンテンツを増やす、お金を払って宣伝する等の他にSEOやSNSを使った手法もあります。それらはまた別の機会に紹介します。

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