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株式会社フォーエム Publisher Growth事業部 App Growth 柳澤 宏樹
株式会社トリファ マーケティング統括 大江 悠介 氏
株式会社トリファは、海外向けeSIMサービス「トリファ」を提供しています。トリファは、旅行や出張時に現地の通信回線をアプリひとつで簡単に利用できる新しい通信サービスです。海外旅行需要の回復に伴い順調に成長してきた同社は、さらなる成長を目指し、当社グループのフォーエムがユーザー獲得施策の支援を開始。目標CPA(Cost Per Action:アクション単価、ここでは「SIM利用者獲得単価」)に対して最大40%以上を達成し、支援開始後半年で当初の20倍超の広告予算をお任せいただいています。今回は、マーケティング統括の大江 悠介氏に、広告施策の本格実施の背景やその過程についてのお話を伺いました。
アプリにおける広告運用のノウハウが社内にはなく、戦略設計から運用やクリエイティブ制作まで任せられるパートナーが必要だった。
・旅行の準備物や現地のスマホ利用シーンを紹介するインフルエンサーライクな広告動画の活用
・動画制作ディレクションから運用まで一気通貫の支援体制を構築
・目標CPAに対して最大40%以上の改善を達成
・広告出稿額が半年で20倍以上に拡大
「クリエイティブ制作から運用まで、伴走してくれるパートナー」
まずは「トリファ」について、教えてください。
トリファは、海外旅行や出張の際、アプリひとつでeSIMを購入して現地で通信をすぐに利用できる通信サービスです。物理的なSIMカードやWi-Fiレンタルのような手間を省き、出発前に簡単に準備ができる点が大きな強みです。
「海外通信のハードルを下げる」ことをミッションに掲げて、2021年にサービスをリリースしました。現在は日本市場が中心ですが、グローバル展開を見据えています。
URL:https://apps.apple.com/us/app/trifa-travel-esim-store-app/id1579026641
広告施策を始めた背景ときっかけを教えてください。
トリファは最初の1〜2年で、プロダクトとしての基盤を固め、一定のユーザー数は獲得していましたが、2024年の春頃から海外旅行需要の回復に合わせて活用いただくユーザーが増えてきました。
需要の高まる夏休みを前に、より大きなユーザー獲得の波を作る施策を行う必要性を感じて、広告施策を本格化させることを決めました。
とはいえ、アプリにおける広告運用のノウハウが社内にはなく、どのチャネルをどう使うかの戦略設計から運用やクリエイティブ制作まで、すべてを任せられるパートナーが必要でした。
その中で、フォーエムを選んだ理由は何ですか?
アプリマーケティングや動画制作、消費者向けマーケティングに強い企業を3つまで絞り、3社でのコンペ形式での提案をお願いしました。その結果、我々のニーズに合致したサポート内容と、コンペ時点からスピーディーかつ丁寧なコミュニケーションに魅力を覚え、目標CPA(Cost Per Acquisition:顧客獲得単価)を達成できる可能性が最も高いと感じたフォーエムにお願いすることにしました。
一般的に、多くの企業が高額な広告予算やCPI(インストール単価)ベースの施策提案を行う中で、弊社の目標に寄り添って、成果に向けてしっかりとした分析を基にご提案いただいたことが決め手でした。試算の数値として一番パフォーマンスが高かったことはもちろん、信頼して依頼できるなと確信できたことも大きかったです。
実施した施策について教えてください。
ターゲット層ごとの広告運用とデータ分析を通じて、常に効果的なアプローチの視点や具体の施策を提案していただいて、旅行の準備物や現地のスマホ利用シーンを紹介するといったインフルエンサーライクな広告動画を使った施策を中心に行っています。
クリエイターによってばらつきが生じやすい動画広告ですが、フォーエムには台本設計からディレクション、クリエイティブチェックまで一貫して担っていただいており、質やレギュレーションを遵守したクリエイティブを作成いただけており、非常に満足しています。
広告運用の成果はいかがでしたか?
広告運用を開始した初月から、目標CPAに対して40%以上の改善を達成しました。その後も、広告費を半年で20倍以上に増加させながらも、目標CPAを安定して達成し続けることができています。
外部パートナーに依頼することが初めてだったため慎重にスタートしましたが、初期の段階で結果が明確に現れたため、予算拡大もスムーズに進みました。その結果、安定したパフォーマンスを維持しながら、広告施策のスケールアップを実現できています。
フォーエムはどんな存在ですか?
フォーエムは、戦略を一緒に考えてくれる「ブレイン」であり、一緒にアプリ成長をさせていく「パートナー」だと感じています。
まず我々パブリッシャーは良くも悪くも自社アプリへの愛が強いので(笑)、味方でありながらも第三者視点でニュートラルな意見をいただけることに価値を感じています。そのニュートラルな観点をもって新たな施策の提案やターゲット/訴求軸の選定に加え、今回のようにインフルエンサーのキャスティングや動画ディレクションまで一貫してご支援いただけているのは非常にありがたいです。
また、広告を運用する中でのCPAの変化に対しても、単なる結果報告にとどまらず、良い時も悪い時もその要因を分析し、改善案までセットでご提案いただけた点がとても頼もしく感じました。「なぜその結果になったのか」という背景まで丁寧に提案いただけるため納得感が高く、改善施策にも迷いなく取り組むことができました。「聞かないと教えてくれない」「聞いても分からない」といった話もよく耳にしますが、フォーエムとはコミュニケーションコストが少なく、とてもスムーズに仕事を進められています。
当初は今回の広告施策についてだけの依頼の予定でしたが、気づつけばアプリ全体の目標達成に向け、共に考えて共に走る存在になっていました。まさに「アプリ成長におけるブレインでありパートナー」だと感じているので、非常に頼りにしています。
今後の展望について教えてください。
今は日本市場が中心ですが、グローバル展開も視野に入れています。まずは、台湾や韓国などアジア圏でのポジションを確立し、「eSIMといえばトリファ」という認知を獲得していきたいです。
さらにその先には、eSIMにとどまらず、決済や旅行サポートなどを含めた“トラベルスーパーアプリ”へと進化していきたいと考えています。
その中でフォーエムには、引き続き広告運用にとどまらず、インフルエンサー施策や越境マーケティング支援など幅広くご相談させていただきたいと思っています。引き続きよろしくお願いします。
最後に、同じような課題を持つアプリ担当者に向けてメッセージをお願いします。
初期フェーズのアプリでは、広告運用の良し悪しがその後の成長に大きく影響します。ただ、全てを社内だけで完結させるのは難しく、私たちも限界を感じていました。
フォーエムとは、戦略設計から一緒に考えてもらえたことで、社内だけでは思いつかない視点や施策が得られて、とても助かりました。
広告だけでなく、アプリ全体の成長を一緒に考えられるパートナーがいることは、大きな安心につながると思います。
「そろそろ広告に力を入れていきたいけど、何から始めればいいか迷っている」という方がいたら、一度話してみるだけでも得られるものがあると思います。
■ 海外eSIMアプリ「トリファ」とは
海外eSIM アプリ『トリファ』は、世界200以上の国や地域で簡単にインターネットを利用できる海外eSIMアプリです。従来のようにレンタルWi-Fiの予約・受取・返却や現地SIMカードの購入・入れ替えの手間を省き、アプリひとつでスムーズに海外通信が可能になります。トリファは国内のeSIMアプリとしてダウンロード数No.1を誇り、国内旅行カテゴリランキングでもトップクラスの実績を持っています。