近年では、多くの企業や個人がWebメディアを利用して情報を発信しています。
有益なコンテンツの配信やSEO施策により集客することも重要ですが、それと同じ位に重要であり考えなければいけないのが、マネタイズの方法です。
合わせて、Webメディアのマネタイズを効率的に最大化するためのおすすめツールも紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
1. Webメディアの種類
Webメディアは、大きく4種類に分類することができます。
・1次メディア
・2次メディア
・キュレーションメディア
・オウンドメディア
Webメディアのマネタイズ方法は複数あるため、まずは自社のサービスがどの種類に分類されるかを正確に把握し、適した取り組みを実施できるようにしましょう。
1-1. 1次メディア
1次メディアとは、情報の発信源となるWebメディアです。
出版社のように編集部の機能を有しているのが特徴で、主に公的な情報を元にしながら記事を作成しているため、信頼性が高いという特徴があります。
・新聞社
・通信社
・テレビ系
我々が普段から目にしている情報は、1次メディアからの発信である場合が多いです。
後述する2次メディアやキュレーションメディアは1次メディアが情報源なので、インターネット上で話題を作る重要な役割を担っています。
1-2.2次メディア
2次メディアとは、主に1次メディアで配信されているニュースを掲載するWebメディアです。
独自の記事を掲載する2次メディアもありますが、多くは契約に従いながら記事を配信するポータルサイトです。
1次メディアは費用を払い、2次メディアからアクセスを買うというイメージです。主な2次メディアは下記の通りです。
・Yahoo!ニュース
・スマートニュース
・livedoorニュース
規模の大きな2次メディアは多くのユーザーを抱えているため、記事が掲載されると多くの閲覧者を集めることができます。
とはいえ、あくまでも2次メディアは配信提携先となるため、ライターや管理者は記事体制のコントロールを自由に行うことはできません。
1-3. キュレーションメディア
キュレーションメディアとは、ユーザー特性に合わせながらカテゴリーごとに配信するWebメディアです。
利便性が高く多くのユーザーから高い注目を集めている理由は、欲しい情報をピンポイントで収集できるからです。
主なWebメディアは下記の通りです。
・nanapi
・キナリノ
・MERY
1-4. オウンドメディア
オウンドメディアは、企業が所有しているWebメディアです。
自社のホームページやブログはもちろん、ECサイト、コーポレートサイト、ブランドサイトなどもオウンドメディアに分類されます。
Webメディアを活用したいと考えている企業においては、オウンドメディアの活用は不可欠です。
インターネット全盛の現代では、オウンドメディアは『企業の名刺』のような存在です。情報の正確性や有益なコンテンツの蓄積には細心の注意を図りましょう。
2. Webメディアの7つのマネタイズ方法
ここからは、Webメディアが行うべきおすすめのマネタイズ方法を7つ紹介します。
・純広告
・アフィリエイト
・記事広告
・有料コンテンツの販売
・サブスクリプション
・ネイティブ広告
・自社商品やサービスの販売
2-1. 純広告
Webメディアのマネタイズで最もわかりやすいのが純広告です。
純広告は、Webメディア上に作成した枠に他企業の広告を貼ることで掲載料を貰う方法です。掲載料は設置スペース、場所、期間、クリック数で変動するのが一般的です。
主に数か月から1年単位で契約を結び、その間は月額で掲載費用が支払われるため、安定したマネタイズが可能です。
しかし、Webメディアの価値は常に変動していくので、価格改定をこまめに行われなければ買い手が付かないなどのデメリットが挙げられます。
2-2.アフィリエイト
成果報酬型とも呼ばれているアフィリエイトは、Webメディアに訪れたユーザーが、広告をクリックして商品を購入することで報酬が得られるマネタイズ方法です。
たとえアクセス数が少なくても、ユーザーのニーズに合致している商品やサービスを紹介できていれば成約率は高まります。
また、初心者でも取り組みやすい方法なので、企業だけではなく個人でもアフィリエイトで報酬を得ている方は決して少なくありません。
純広告のように広告枠を販売しているわけではないので自由度は高いですが、Webメディアに訪れるユーザーに合った商品を宣伝しなければいけないため、安定性では劣ります。
2-3. 記事広告
記事広告とは、広告主である企業の商品やサービスをPRし、広告主から直接的な利益を得るマネタイズ方法です。
タイアップ広告とも呼ばれていて、自社のWebサイトとの親和性がある企業の商品やサービスをPRすると高い効果が期待できます。
しかし、いくら親和性が高くてもPR感が強すぎてしまったり、他のコンテンツとの毛色が明らかに違うとユーザーに対して嫌悪感を与えてしまいます。
PRであるということは隠さず、いかに統一性を持たせることができるかが重要です。
2-4. 有料コンテンツの販売
Webメディアのマネタイズでは、有料コンテンツの販売も一つの手段として有効です。
・記事の一部だけ無料で最後まで読むには課金が必要
・有料会員限定の特別な記事を配信する
・有料のメルマガ配信をサービスとして提供
最近では1次メディアでも、記事の冒頭だけ無料で読んでもらい、途中からは会員登録と課金が必要な仕組みを提供するWebメディアが増えました。
通常は無料コンテンツを充実させて利用者を増やした後に、「さらに便利に使いたい」というニーズへ応えるために有料コンテンツを充実させるのが一般的です。
しかし、当然ではありますが有料コンテンツを購入してもらうためには、信頼性、専門性、継続性が必要です。購入後に後悔させない有益なコンテンツでなければいけません。
2-5. サブスクリプション
Webメディアは、サブスクリプション形式にしてマネタイズするという方法もあります。
都度購入の買い切り型ではなく、サブスクリプションは月額契約です。利用者は月額で料金を支払いながら、契約中はサービスを利用することができます。
Webメディアであれば、下記のサービスをサブスクリプションで提供できます。
・有料メルマガの定期配信
・月々〇本の有料会員限定の記事
・すべての記事が読み放題になる
最近では、「NewsPicks」の有料会員が15万人を超えるなど、サブスクリプションでマネタイズするWebメディアは増加傾向にあります。
NewsPicksは無料でも利用できますが、有料会員にならなければすべての記事は閲覧できません。有料会員限定の記事も公開されており、価値を高めることに成功しています。
2-6. ネイティブ広告
ネイティブ広告とは、Webメディアに掲載されている他のコンテンツと同じ見た目で掲載される広告です。フィードの内部に混ぜて表示することから、インフィード広告とも呼ばれています。
ひと目では広告かコンテンツかわからないという特徴はステマに手法が類似していますが、ネイティブ広告はPRなどの文字を明記しているためステマとは違います。
多くのユーザーは日々デジタル広告に触れているため、煩わしさを感じると同時に、自然と閲覧しないスルースキルが身に付いている状態です。
普通の広告ではなかなかユーザーの目に止まりにくい広告ですが、ネイティブ広告は他のコンテンツと酷似しているため、不快感なく自然と見てもらえます。
Webメディアにてネイティブ広告を利用したマネタイズを考えている場合は、過剰な配置を避けながら、調和性を意識しつつバランスを考えて導入しましょう。
2-7. 自社商品やサービスの販売
Webメディアを通して自社の商品やサービスを販売するマネタイズ方法もあります。
記事を作り一つのコンテンツとして訴求するのも手ですが、おすすめはWebメディア内に商品を訴求するための枠を作り、販売ページへと誘導する導線を作る方法です。
自社の商品が売れたりサービス利用者が増えれば利益が上がるため、より魅力的に見えるアピール方法を模索しながら訴求方法を検討していきましょう。
3. Webメディアのマネタイズを最大化するツール -AnyManager-
最後に、Webメディアのマネタイズを最大化できるおすすめツールを紹介します。
『AnyManager』は、マネタイズからUX向上まであらゆるデータを1つのダッシュボードにしたプラットフォームサービスです。
朝一の広告収益確認や数値報告はAnyManagerで1分で完結、枠別×日別×Bidder/ADNW/SSP別のimpやcpm、revenueを確認できます。
広告運用の成果が出ないと悩んでいる方、または運用のリソースを十分に確保できない方は、こちらのツールを使い精度が高い自動化を利用してみましょう。
4. まとめ
Webメディアをマネタイズする方法やおすすめツールを紹介しました。
インターネット上でさまざまな情報を気軽に入手できるようになった現代では、Webメディアの存在は不可欠です。
誰でも簡単に参入できるWebメディア市場ですが、収益化まで辿り着けて安定した利益を得られるのはごく一部のメディアだけです。
有益なコンテンツを配信するのはもちろん、どういった収益モデルでマネタイズしていくかも非常に重要なので、さまざまな手段を検討しながら模索していきましょう。