1. はじめに
今回は高いパフォーマンスを発揮するヘッダービディングの一部であるPrebidのアプリで活用するPrebid(Prebid Mobile)について一問一答形式でわかりやすくまとめたものになります!
本記事を読んだ後、Prebit Mobileの理解が深まったら幸いです。
2. Prebid Mobileとは
2-1. Q1:そもそもPrebid Mobileとは?
Prebid Mobileとは、Prebid.orgが提供するサービスの一種でモバイル版パブリッシャーの広告マネタイズにおけるサービスです。
最大の特徴としてはオープンソースのテクノロジーであることが挙げられ、アプリ開発者に多くの選択肢を与えることなどがあげられます。
3. Prebid Mobileのメリット&デメリット
3-1. Q2:導入後のメリットはなんですか?
簡単にまとめると以下の4つです。
・Bidderの接続構成を変更する際に、アプリ自体の更新をする必要がなく、運用による事業者変更などの際の開発者側の工数が少なく済む
・オープンソースで透明性の高いHeaderBiddingソリューションであること
・リアルタイムビディングのため、メディエーションに比べて、パートナー管理や広告運用の工数がかかりづらい
・メディエーションに比べて、レイテンシーが起こりづらい
3-2. Q3:導入後のデメリットは?
簡単にまとめると以下の2つだと考えています。
・ウェブサイト向けのPrebid.jsやモバイルアプリにおけるGoogle社のOpen Biddingに比べて、SDKが実装されているため、実装工数がかかる
・ウェブサイト側のPrebidに比べて案件在庫が少ない。
4. Prebid Mobileの機能手順
4-1. Q4:Prebid Mobileの仕組みについて教えてください
以下の図と共に解説いたします。
1. まず、モバイルアプリが、1つまたは複数の「Stored ID」を使ってPrebid SDKを呼び出します。Prebid SDKは、オークションのための広告フォーマットと、adunitsをビッダーとパラメータにマッピングする1つ以上の「ストアード・リクエストID」が含まれているOpenRTBリクエストを形成し、Prebid Serverを呼び出します。
2.Prebid Serverは、保存されているリクエストを検索して、使用する入札者とパラメータ、およびプライバシー規制の実施を確認し、入札可能なすべての入札者に入札を呼び出します。
3.オークションが行われ、入札レスポンスはキャッシュに置かれます。
4.Prebid Serverは、Prebid SDKの結果と広告サーバーのターゲティング変数にレスポンスします。
5.広告サーバーのターゲティング変数は、広告リクエストと一緒にパブリッシャー広告サーバーに送信されます。
6.広告サーバーでヘッダー入札が落札されると、広告サーバーはPrebid Universal Creativeにレスポンスします。
7.Prebid Universal Creativeは、Prebid Cacheから落札価格を引き出します。
8.Prebid Universal Creativeは、キャッシュから落札クリエイティブを表示します。
5.まとめ
今回はPrebid Mobileについて概要からワークフローまでを一問一答形式で解説いたしました。
今回の記事でPrebid Mobileへの理解が深まるとともに、導入を検討されている方への手助けになれたら幸いです。