1. はじめに
2. HTML5ゲームとは、Webブラウザ上で遊べるゲームのこと
3. HTML5で開発できるゲームの種類
4. WebメディアがHTML5ゲームを実装するメリット
4-1. 来訪者の滞在時間を伸ばして広告のimpを増加
4-2. サブスクリプションの解約防止になる
4-3. 集客施策・リピート施策になる
4-4. Webメディアのコンテンツが充実する
5. HTML5ゲームを実装しているメディアの事例5つ
5-1. NYT(ニューヨーク・タイムズ)
5-2. financial Times(フィナンシャル・タイムズ)
5-3. Washington post(ワシントン・ポスト)
5-4. Yahoo! JAPAN
5-5. H&M
1. はじめに
Webブラウザ上で動作するHTML5ゲームを自社のWebメディアに実装した場合、どのようなメリットがあるのか気になる人もいるのではないでしょうか。
アプリを介さず手軽にプレイできるHTML5ゲームは、Webメディアの来訪者の滞在時間を伸ばし、広告のインプレッション(imp)数の増加にもつながります。さらに、顧客ロイヤリティを高めるさまざまな施策に活用することが可能です。
この記事では、WebメディアにHTML5ゲームを実装するメリットや、実際にHTML5ゲームを導入したWebメディアの事例をご紹介します。
2. HTML5ゲームとは、Webブラウザ上で遊べるゲームのこと
HTML5ゲームとは、 HTML5技術とJavaScriptを組み合わせて作られた、Webブラウザ上で遊べるゲーム のことです。 HTML5技術とJavaScriptを組み合わせて作られた、Webブラウザ上で遊べるゲームのことです。
アプリの開発を必要としないため、App StoreやGoogle Playなどのプラットフォームを介さずに公開できます。
HTML5ゲームは、Webメディアに実装することができ、来訪者はURLをクリックするだけでスマートフォン・PC・タブレットなどでゲームをプレイ可能です。
昨今においては、顧客ロイヤリティを高める目的でHTML5ゲームを導入する企業も増えています。
Webメディアへの流入増加や広告のインプレッション(imp)数の増加にも期待できる、新しいマーケティング手法として注目されています。
3. HTML5で開発できるゲームの種類
HTML5ゲームは、単純明快なブロック崩しから複雑なシミュレーションRPGまで、さまざまな種類のゲームが開発されています。
<HTML5ゲームの種類>
・ブロック崩し
・パズルゲーム
・クイズゲーム
・スロットゲーム
・シューティングゲーム
・スネークゲーム
・カードゲーム
・ローグライク
・RPG(MMO、タクティクス、シミュレーションなど)
・Web抽選ゲーム(ルーレット、スロットなど)
・子ども向け知育ゲーム
来訪者をただ楽しませるだけではなく、 HTML5ゲームを通じた自社製品・サービスの宣伝やキャンペーン施策 にも利用されています。
4. WebメディアがHTML5ゲームを実装するメリット4選
自社のWebメディアに適したHTML5ゲームを実装することで、さまざまなメリットがもたらされます。
例えば、HTML5ゲームの実装で、コーポレートサイトの来訪者の滞在時間の改善や、月間アクティブユーザー数の増加につなげることが可能です。
他にもHTML5ゲームを実装する魅力的なメリットがあるため、具体的にご紹介します。
4-1. 来訪者の滞在時間を伸ばして広告のimpを増加
ワンタップ・ワンクリックで起動できるHTML5ゲームで、広告のインプレッション数(imp)を増加させられます。
HTML5ゲームは、プレイ中にインタースティシャル広告やリワード広告を表示させ、収益を拡大させることが可能です。
来訪者の興味関心をそそるHTML5ゲームであれば、プレイ時間が伸びるとともに、広告の表示回数も増えます。
Webメディアの滞在時間の改善にもつながる施策となるため、HTML5ゲームを実装する大きなメリットとなるでしょう。
4-2. サブスクリプションの解約防止になる
サブスクリプションや定期通販の解約防止には、顧客満足度の向上が必要とされます。
例えば、 お得なクーポンが当選するWeb抽選ゲームなどで顧客満足度を向上 させ、サブスクリプションの解約を抑制することができます。
解約を考えている顧客が、Webメディアでどのような行動をするかを予測し、HTML5ゲームへの動線を整備することも重要です。
4-3. 集客施策・リピート施策になる
HTML5ゲームをキャンペーンサイトやコーポレートサイトに導入すれば、集客施策にもなります。
例えば、ゲームのスコアに応じて割引クーポンが発行されるHTML5ゲームをキャンペーンサイトに実装し、ECサイトへの流入増加を促すことが可能です
また、ポイントを貯めると特典が貰えるようなゲームであれば、 ポイントを貯める目的でWebメディアに定期的に来訪する回数が増え、 リピート施策になります。
4-4. Webメディアのコンテンツが充実する
HTML5ゲームで、Webメディア自体のコンテンツを充実させることもできます。
例えば、 自社ブランドや製品、サービスの特長を理解してもらえるゲーム や、業界における専門知識が深まるゲームなどでWebメディアのコンテンツが充実します。
HTML5ゲームの実装で、より専門性に特化したWebメディアづくりが可能となり、来訪者に新たな体験を与えることができます。
5.HTML5ゲームを実装しているメディアの事例5つ
HTML5ゲームは、国内外の多種多様な企業のWebメディアに実装されており、集客や顧客体験向上に役立てられています。
例えば、アメリカで最も有名な朝刊紙のNYT(ニューヨーク・タイムズ)や、イギリスの経済紙であるFinancial Times(フィナンシャル・タイムズ)などでHTML5ゲームが実装されており、多くのファンを生み出しています。
HTML5ゲームが、Webメディアでどのように活用されているのかがわかる導入事例をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
5-1. NYT(ニューヨーク・タイムズ)
全世界で780万人を超える購読者を持つNYTは、2022年1月31日に一部の国で高い人気を誇るWordle(ワードル)というHTML5ゲームを買収したことを発表しました。
NYTでは、クロスワードパズルなどの娯楽コンテンツを目的に購読するユーザーを多く抱えており、大人気ゲームのWordleの実装によってさらに購読者が増加すると予想されています。
5-2. Financial Times(フィナンシャル・タイムズ)
世界40都市に700万人以上の記者を持つフィナンシャル・タイムズは、教育に特化したコンテンツやゲームの配信に注力しています。 学生向けに開発された『Climate Game(クライメート・ゲーム)』は、気候変動を楽しみながら学べるHTML5ゲームです。
プレイヤーは、未来を救うために大臣となり、さまざまな政策や技術投資に関するクイズに答え、将来を揺るがす気候変動の危機から地球を救うという内容です。
英語圏で人気を集めているクライメート・ゲームは、TwitterやFacebookで合計4,300回を超えるシェア・リツイート・いいねを獲得しています。
気候変動というグローバルな問題を取り上げて話題となったクライメート・ゲームは、 フィナンシャル・タイムズのブランドイメージの向上や、Webメディアへの流入増加などに貢献しています。
5-3. Washington post(ワシントン・ポスト)
アメリカのワシントンD・Cで発行されている歴史のある日刊紙「Washington post(ワシントン・ポスト)でも、クロスワードゲームがWebメディアに実装されています。
ワシントン・ポストでは、 クロスワードを毎日更新することで定期的に来訪する読者を獲得し、Webメディアの平均訪問者数を伸ばしています。
HTML5ゲームの導入は、定期購読者を増やしたい新聞や雑誌などのWebメディアと非常に相性が良い集客・リピート施策です。HTML5ゲームの導入は、定期購読者を増やしたい新聞や雑誌などのWebメディアと非常に相性が良い集客・リピート施策です。
5-4. Yahoo! JAPAN
日本でもHTML5の普及に伴い、大手企業が続々とHTML5ゲームを利用したWebメディアの集客施策を行っています。
『Yahoo! JAPAN』のWebメディアである『Yahoo!ズバトク』では、PayPayポイントが当選するくじやスクラッチなどのHTML5ゲームを導入しています。
好きな場所を削って当たりが出ると、10,000万円相当、もしくは1円相当のPayPayポイントが当選する仕組みです。
簡単な操作で毎日引けるくじによってリピーターを効率的に獲得することができ、 商品が割引できる特典を与えることで顧客満足度の向上にも期待できます。
5-5. H&M
スウェーデン発祥のアパレルメーカーで日本でも人気のある『H&M』では、キャンペーン施策としてWeb抽選型のHTML5ゲームが利用されました。
ルーレットを回し、止まった位置にある割引クーポンやギフトカード、豪華宿泊券などが当たる仕組みです。また、当選者の認証はシリアルコードの発行によって行われます。キャンペーンと連動したHTML5ゲームの実装はさまざまなECサイトに応用でき、 SNSからの流入増加と新規顧客獲得につながります。
6.HTML5ゲームは簡単に実装できる
自社のWebメディアにHTML5ゲームを実装する場合、自社のリソースで開発をするか、ベンダーに開発を依頼するかの2種類に分けられます。
HTML5ゲームは、HTML5のコーディング技術とJavaScriptのプログラミング技術があれば誰でも開発可能です。
ただし、複雑なゲーム性になるとより専門性の高い知識とスキルが要求されるため、HTML5ゲームの開発を代行するベンダーに依頼することも視野に入れなければなりません。
開発したHTML5ゲームは、動線となるURLをWebメディアのHTMLに組み込むだけで簡単に実装できます。
自社のWebメディアの集客数や離脱率を改善したいという人は、HTML5ゲームを実装し、新たな手法で顧客にアプローチしてみてはいかがでしょうか。
7. まとめ
HTML5ゲームをWebメディアに実装する施策は、新たなマーケティング手法として注目を集めています。
スマートフォンやPCで手軽にプレイできるHTML5ゲームは、来訪者の滞在時間を伸ばし、広告のimpの増加に期待できます。さらに顧客体験を向上するキャンペーン施策やリピート施策と連動させることで、流入増加や広告収益の改善も実現します。
Webメディアに実装するHTML5ゲームは、顧客をファン化させるコンテンツにもなるため、顧客ニーズを第一に考えた上で導入を検討しましょう。