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「個々の利用者様に最適化されたサービス、価値を提供」:株式会社FiNC Technologies 池澤龍星 氏

2024年は、技術革新と規制対応が交錯し、業界全体に柔軟で戦略的な対応が求められた一年だったと言える。こうした状況の中、株式会社フォーエムは、パートナーの皆さまとともに業界を盛り上げるべく、年末年始企画「Leaders’ Insights for Publishers」をスタートしました。本企画では、フォーエムと関わりのあるエグゼクティブの皆さまに寄稿を依頼し、それぞれの視点から2024年を振り返るとともに、2025年のさらなる成長を見据えた注力ポイントについてお話を伺った。本企画を通じて、当社は皆さまと一丸となり、業界の発展に貢献していく決意を新たにしています。

株式会社FiNC Technologiesにて、ビジネス本部 副本部長を務める池澤龍星氏の回答は以下のとおりだ。

プロフィール

株式会社FiNC Technologiesで、ヘルスケアアプリ『FiNC』のプロダクトマネージャーを担当しております。データアナリストやエンジニアを経て、現在はプロダクトマネージャーとFiNCアプリに関わるビジネス領域も担当しています。

2024年に取り組まれた主な仕事やプロジェクトについて

FiNCアプリでは主に2つの取り組みがありました。

タイムライン機能のリリース

1つはタイムラインという機能をリリースしました。集客をしたいクライアント企業様とアプリ利用者様の相互コミュニケーションが取れる新機能です。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000331.000027329.html

タイムライン機能を通して、アプリ利用者様は特定ブランドからの最新情報や特別なオファーを受け取ることができ、クライアント企業様はターゲットユーザーに効果的にアプローチができ、ロイヤリティを高めることを目指しています。

生成AIの活用

もう1つは生成AIを活用しアプリ利用者様の興味関心、日々の生活、属性に合わせアドバイスやレコメンデーションを行う機能の検討を始めました。ヘルスケアアプリの利用者様には様々なニーズや目的があります。そのため、FiNCアプリでは、アプリ利用者様個々人に寄り添ったユーザー体験やコミュニケーションを提供できることが重要だと考えています。

2024年のメディア業界で最も注目された出来事(個人的な視点も含めて)

2024年も引き続き、サードパーティークッキーの規制の話題は定期的に情報を追うようにしています。規制の流れを受けて、データクリーンルームなどのソリューションが次々と出てきたり、IDを連携させた別サービスのデータを使って新たなターゲティングをしていく事例がより増えていると思います。安全かつ効果的にユーザーデータを収集し、活用する議論や動きが増えてきているように感じます。

また、リテールメディアの重要性がますます高まっているのもお客様やパートナー様との会話から感じています。購買データとその活用の重要性は長らく弊社でも高かったのですが、今後より重要になってくるのを感じています。

2025年に向けての抱負や目標

AIを活用し、FiNCアプリに記録されたライフログデータをもとに、各アプリ利用者様にパーソナライズされたユーザー体験をご提供できるように、さらにサービスを強化したいと考えています。FiNCアプリ利用者様には様々なニーズや解決したい悩みがあり、私たちは個々の利用者様に最適化されたサービス、価値を提供したいと考えています。そのためにはユーザー行動データ、ユーザーの身体情報、周辺情報などの分析とAI技術のさらなる活用が重要です。

またクライアント企業様に対しては、AIを使ったアドバイスやレコメンデーションを実現し、その中で顧客体験に合わせたプロモーションの支援をすることで、アプリ利用のお客様とクライアント企業様の両方に価値を創出することができると考えています。

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